朝は時間がないから、食欲がないから、あるいはダイエットのために朝食を食べないという人は結構いると思います。
しかし健康のことを考えると、朝食を食べないのはいろいろデメリットがあることが指摘されています。
朝食を食べるべき理由をまとめました。
朝食抜きが健康に及ぼす悪影響とは?
朝食を食べないでいると、体は空腹によるストレスを感じ、交感神経が刺激されます。
交感神経は体の状態を正常に戻そうとして、心拍数や血液量を増加させます。
この状態が続くと、血管に負担がかかることになり、血管系の病気のリスクが高まるのです。
毎日朝食を食べている人に比べて、週に0~2回しか食べない人は脳卒中になるリスクが約20%高いという研究データもあります。
また朝食を食べないで、昼食と夕食だけ食べる生活を続けると、血糖値の急激な上昇を引き起こしやすくなります。
そうすると血糖値を下げるためにインスリンが分泌されるのですが、インスリンが過剰に分泌されることですい臓に負担がかかり、糖尿病になるリスクが高まります。
朝食を食べないとかえって太りやすくなる
ダイエットのために朝食を食べないという人もいますが、その理由は朝食の分のカロリー摂取を抑えることができるという理由からだと思います。
しかし朝食を抜くと脳が強い飢餓感を感じて、食欲のコントロールがしにくくなります。
そうすると、昼食や夕食で食べ過ぎてしまうことになり、かえって余分なカロリーを摂取してしまう傾向があるのです。
たくさん食べると血糖値を下げるために、インスリンも大量に分泌されますが、インスリンは脂肪を合成させる働きもある為、太る原因につながります。
おすすめの朝食
では朝食を食べる場合、どんな食事が体に良いのでしょうか?
和食の場合はご飯・味噌汁に納豆や魚など、洋食の場合は、パンにサラダに卵などを食べることが良いと言われています。
しかし食欲がなくてそんなに食べられないという場合は、果物やフルーツ入りのヨーグルトなどがおすすめです。
ヨーグルトには良質のたんぱく質が含まれています。またフルーツから糖質も補えるので、プレーンタイプのものよりフルーツ入りのものがおすすめです。
朝に食欲がない人は、体内時計が夜型の生活サイクルになっていることが原因と考えられます。
体内時計を朝型に戻すには、日光を浴びて朝食を毎日食べることを習慣化させることです。
1週間も続けると、体が慣れてきて朝食が食べられるようになるはずです。